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2001年6月8日,大阪教育大学附属池田小学校に刃物を持った男が乱入し,児童8人が死亡,教師を含めて15人が重軽傷を負った事件を覚えておられる方は多いと思います。あの事件以来,学校では不審者侵入の備え(施設・設備の充実や避難訓練)に取り組んできました。
瓜生小学校でも,センサー付きのカメラを設置したり,注意を喚起する掲示をしたりして,予期せぬ事態に備えています。また,来週19日には警察の方に協力していただいて,不審者侵入を想定した避難訓練(教員は,不審者を抑止する訓練)を予定しています。
しかし,こうした備えは,あくまでも対処療法でしかありません。一番有効なのは,地域社会の『目』だと考えています。地域全体で子どもたちを見守る,地域全体で不審者に目を光らせることが最大の備えではないでしょうか。
『障がい』はいわゆる障がい者が持っているものではない。人と人の間に存在する『壁』のようなものだ。
これは,私が大学時代に恩師から学んだ言葉です。例えば,耳が聞こえない人がいたとします。この人と,耳が聞こえる人とが会話をしようとすると,スムーズな会話ができません。まさに2人の間に障壁があるわけです。しかし,両者が互いに指文字・手話を学習し,それを使えるようになれば,両者の間にある障壁=障がいはなくなります。また,目が不自由な人の場合も,点字をマスターすれば,コミュニケーションに関する障壁=障がいはなくなります。
このように考えると,障がいの見方も変わってきますね。
今日,外部講師をお招きし,4年生が指文字・手話の学習をしました。4年生なりに,障がいを取り去る努力をしたわけです。2時間続きの授業でしたが,授業が終わるころには,自分の名前を上手に自己紹介できるまでになっていました。
我々大人も,障がい者に障がいを押し付けるのではなく,4年生の子どもたちのように,自分から障がいを取り去る努力をしたいものです。
新年あけましておめでとうございます。本年もこのブログで瓜生っ子の様子をお伝えしていきます。どうぞよろしくお願いいたします。
さて,今日から3学期がスタートしました。始業式では,校長から『寒苦鳥(かんくちょう)』の話がありました。『寒苦鳥』は,ヒマラヤに暮らす鳥で,夜になると厳しい寒さにふるえながら「朝になったら必ず巣を作ろう」と決心します。しかし,夜が明けて太陽が昇り暖かくなると,夜中に決意した巣作りのことなどすっかり忘れ,何もせずに1日を遊んで暮らし,また夜になって寒くなると震えながら「明日こそは絶対に巣を作る」と決意するのだそうです。そして,「明日こそは,明日こそは」と言いながら,結局何もすることなく寒さに震えながら,一生を終えるということです。
思わず『わが身のこと?』と,ドキッとしてしまった子は多かったのではないでしょうか?私も,苦しいことや嫌なことはつい『明日にしよう』と先送りしてしまいうことがあります。まさに『寒苦鳥』です。
新年の幕開けを機に,やるべきことはその日のうちに終えるという誓いを持ちたいものですね。